【サ高住のリアルな体験談】サービス付き高齢者向け住宅で働く施設看護師の1日を紹介

ハム
ハム

そもそもサ高住ってなに?

ゆっちゃん
ゆっちゃん

サービス付き高齢者向け住宅の略称だよ

ちなみに私は、働くまでわかりませんでした。

イメージとしては、高齢者が住むアパート内に看護師・介護士が訪問してサービスを提供する感じです。

ただしサ高住といっても、様々な特徴があります。

60歳以上の要支援の動ける方が入所できる集合住宅から、医療度高めの方やお看取り目的の方ばかりのところもあります。

看護師が関わるサ高住は、たいてい24時間医療的ケア、介護の必要な方が多く入所されていることが多いかと思います。

今回の記事ではサ高住がどんなところなのか、また看護師がどんなことをするのか、1日の流れを体験談を交えてお伝えします。

サ高住の特徴

1-1 元気な高齢者向けの住宅

60歳以上の自立された方や介護が必要な方が入所しています。

このような施設は医療行為はサービスに含まれないことが多いため、看護師の求人はありません。

1-2 医療行為が必要、もしくは将来的に必要になる高齢者向けの住宅

24時間看護師駐在を売りにしているため、医療依存度高めの利用者様が多いです。

たとえば難病を抱えているため将来的には医療的ケアが必要になる方、癌末期のお看取りが必要な方、24時間吸引や経管栄養が必要な方などが入所しています。

1-3 看護師だけど訪問看護師として働く

看護師や介護士が駐在するサ高住では、【高齢者が住むアパートに訪問してサービスを提供する】ことが基本になります。

そのため、訪問看護師という肩書をもって働くことになります。

しかし肩書なだけで、あまり意識して働くことはないです。

1 サ高住の仕事内容

2-1 サ高住の業務内容

前提として、高齢者が住む住宅に訪問看護師として関わることになります。

そのためおむつ交換や体位変換、日常生活援助全般は介護士の仕事になります。

  • 8:30 全体での申し送り
  •     夜勤看護師との申し送り
  • 9:00 検温・ラウンド 
  • 11:00 経管栄養の対応、口腔ケア
  • 12:00 食事介助 
  •      休憩
  • 13:00以降 ラウンド・処置対応  
  • 16:00 夜勤看護師と申し送り

一日のながれはこんな感じです。

そのほか、体調の変化があれば往診医へ報告、指示受けを行います。

1か月に2回の往診対応もあります。

2-3 主な疾患

癌末期の方

難病(パーキンソン病、多系統筋委縮症、重症筋無力症など)

気管切開や酸素投与が必要な方

気管切開や酸素投与が必要な方

経管栄養、インシュリン、喀痰吸引になどの看護師しかできない処置がある方

3 サ高住ではたらくメリット・デメリット

3-1 メリット

入浴介助やおむつ交換などの介護ケアを看護師がやらなくていい場合が多いため、からだの負担が少ない。

病院のように検査や急な入院はないため、じっくり利用者様のケアをしたり、会話をすることができる。

救急搬送や急変などのイレギュラーな対応がなければ、定時で帰ることができる。

3-2 デメリット

病院ではないため、急変時の対応が重荷になる可能性がある。

施設でお亡くなりになる人も多くいるため、感受性の高い人は精神的につらくなってしまう場合がある。

病院から施設に来る前に十分な説明を受けていない、もしくは理解せずに来る方もいるため、トラブルに発展することもある。

サ高住について理解せずに入居される方も多くいるため、過剰なサービスを期待する家族も多くいる。(ナースコールにすぐ対応してくれない、など)

外部に連絡することが多いため、電話対応が苦手だとストレスに感じることもあり。

まとめ

デメリットを多くあげてしまいましたが、おそらく病院しか経験していない方には大きくギャップを感じてしまうことが多くあるかと思います。

ただ看護師の役割としては、簡単にまとめると以下の通りです

利用者様の健康状態の把握
医療処置
往診医の対応(指示確認など)
ご家族への報告・連絡

施設と聞くと敷居が高く感じますが、やっていることは基本的なことばかりです。

新たな道に挑戦する後押しになれば幸いです。

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